沖縄で気をつけたいアフリカマイマイ|見た目はカタツムリ、実は危険な外来種

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沖縄の自然を歩いていると、時折目にする大きなカタツムリのような生き物。それが「アフリカマイマイ」です。

見た目はユニークで写真を撮りたくなるような存在ですが、実は触ってはいけない危険な外来種。観光客の方にも知っておいてほしい注意ポイントをまとめました。


アフリカマイマイとは?

  • 学名:Achatina fulica
  • 原産地:アフリカ東部
  • 特徴:殻の長さが10〜20cmにもなる大型の陸生巻貝。沖縄では湿った場所や植え込み、公園の植栽などで見かけることがあります。
アフリカマイマイ

なぜ危険なの?

アフリカマイマイは見た目こそカタツムリですが、人に感染する寄生虫「広東住血線虫(こうとうじゅうけっせんちゅう)」の宿主になることがあります。この寄生虫は誤って口に入った場合、髄膜炎などの重い症状を引き起こす可能性があるため非常に危険です。

また、触った手で目や口をこすると感染リスクが高まるため絶対に素手で触らないことが重要です。

観光客が気をつけるポイント

  • 🌿 見かけても近づかない・触らない
  • 🧼 触れてしまった場合はすぐに石けんで手を洗う
  • 📸 写真を撮る場合は距離を保つ
  • 👶 小さなお子様が誤って触れないよう見守る
  • 🧤 清掃作業などで見かけた場合は手袋を着用し、自治体の指示に従う

沖縄での生息状況と対策

アフリカマイマイは戦後に食用や飼育目的で持ち込まれた外来種ですが、現在では野生化し沖縄本島の各地で確認されています。自治体では駆除活動が行われていますが、繁殖力が強く完全な根絶は難しいとされています。

自然との距離感を大切に

沖縄の自然は魅力的ですが、見た目に惑わされず正しい知識を持って接することが安全な沖縄旅行の第一歩です。アフリカマイマイは「見ても触らない」が鉄則。

自然を楽しみながらリスクを避ける意識を持つことで、より安心して沖縄の魅力を満喫できます。